

アストラヴェール星教会 異端分派
夜辰教団
設定資料

■ 夜辰教団の役割
星教会の本家より分かたれた異端分派。 分派であるにも関わらず信徒は多く、その一派だけで中規模の宗教組織として成立している。 赫く輝く星「アヴァルタル」をただ唯一の星と崇め、破壊と変革によって新たな秩序を生み出すことを信奉する。 彼らにとって“破壊”は滅びではなく再生の始まりであり、祈りは願いではなく「契約」を意味する。 その思想から、信徒たちはテロ行為にも等しい過激な活動を行うことも少なくなく、星教会本家からは異端の中でも邪教と見做されている。 星教会本家(特に星教騎士団)からは危険視されており、捕縛等の事態を避けるため、団員は常に夜辰教団員としての身分を隠す必要がある。
■ 夜辰教団の教義
夜辰教団は、「アヴァルタル」を唯一の信仰対象と仰ぎ、 破壊をもって新たな秩序の創造を成すものと定める。 信徒は次の教えを胸に刻み、闇の中に己の光を見出すことを求められる。
一、破壊を恐れぬこと 全ての創造は崩壊の後に訪れる。
古き秩序を壊すことは、アヴァルタルの意志に従う行いである。
恐れではなく歓びをもって、終焉を迎えよ。
二、刃を鈍らせぬこと 弱き者の上に強き者が立つことこそ、真なる秩序。
肉体も精神も研ぎ澄まし、己が刃を鈍らせてはならぬ。
強き意志こそが、新たな時代を切り拓く。
三、血の契りを守ること 祈りは願いではなく、血による誓約である。
契りを違えることは、星の光を裏切ることに等しい。
誓いは破れば、命をもって贖わねばならない。
四、偽りの光に惑わされぬこと 星教会の調和は停滞であり、秩序は鎖である。
真の導きは、闇の奥で赤く瞬くアヴァルタルの光にこそ宿る。
五、星と一つになることを恐れぬこと。
人の魂はやがてアヴァルタルの紅き輝きへと還る。
その身を焼かれ、星に溶けることは至上の栄誉である。
破壊は終焉ではなく、創造の門である。
その先に拓かれる新たな世界でこそ、真の安寧が待つ。
■ 位階と役職
★の印が付された役職は、エーレの中でごく限られた存在であり、一般の参加者がキャラクター設定に付与する事はできない。
★夜辰卿
夜辰教団の最高指導者。夜辰卿の命令は絶対であり、教団の実権をすべて握っていると言われている。その権力に反して夜辰卿の姿を直接見た信徒は非常に少なく、素顔を晒すこともない。
★巫女
血筋や地位によらず、星に選ばれし適性によって任ぜられる高位聖職者。 アヴァルタルに完全なる忠誠を誓い、魂の深奥にその意志を受け入れた者は、 神託を語る器として“夜辰の巫”となり、人としての個を薄れさせながら生きる。 巫女は複数存在するとされるが、 正式にその名が知られているのは 晦(つごもり)の杯 と 朔(さく)の杯 の二名のみである。 いずれも素性や出自は一切公表されておらず、 儀礼の際には全身を覆う厳かな装束に身を包み、 素顔を晒すことはない。 一般の信徒が巫女を目にする機会はごく少なく、祭祀の場に姿を現すと、信徒は静かに身を慎むという。
★宵導(しょうどう)司教
夜辰巫の神託を受け、教団の儀礼と方針を取りまとめる上位聖職者。
各地の支部を巡り、祈祷の均衡と信徒の忠誠を監督する役を担う。
▶︎ 宵導(しょうどう)司祭
各地の拠点や隠れ聖堂に派遣され、現地信徒を導く聖職者。
祈祷・儀式・血誓の執行を担い、信徒にとって最も身近に星の声を伝える存在である。
■ 活動域
夜辰教団員に明確な祭服の統一は存在しない。
外部からの目を避けるため、各々が身分や職業に応じて服装を偽装している。
ただし、儀式の際には黒や深紅を基調とした衣を纏うのが通例であり、その布には夜辰の紋章が刻まれる。
公の場でその装束を目にすることは、ほとんどない。
■夜辰教団内の組織
夜辰教団内には様々な組織が存在し、それぞれの役割を果たしている。 組織間の連携力はやや低く、信徒同士でもお互いがどの組織に属しているのか知らない場合も多い。 所属関係なく、末端構成員は「夜徒(やと)」と呼ばれる。
◆紅理房(こうりぼう)
紅理房監(一般参加者による作成不可)が率いる教団内部の監査・運営部門。 儀式・祈祷などの宗教行為全般を統括し、誓約や記録の管理、儀礼の進行を担う。 教団の宗務を扱う中心的な部署であり、祈りと規律の形式を保ち続ける役割を持つ。
◆血盟戒律院(けつめいかいりついん)
戒律院長(一般参加者による作成不可)が率いる粛清機関。裏切者や暴徒の取り締まり、尋問、処刑を担当する。 審問官が多く所属し、誓約を違えた者を裁く。 その判決は絶対であり、たとえ高位聖職者であっても、教義への背反があれば粛清の対象となる。
◆宵闇騎士団(よいやみきしだん)
宵闇元帥(作成不可)が率いる教団の武装組織。 戦闘要員が所属し、外敵への対処、護衛、奪還任務など、多岐にわたる実働を担う。 その中でも特に功績や実力を認められた者には「紅星騎士」の称号が与えられ、 幹部の護衛や重要拠点の守護など、騎士団内で高い権威を持つ。 ※騎士団について 騎士団への加入には教団の正式な承認が必要であり、書類審査や誓約を経なければ所属できない。 無断での暴動、重大な犯罪、他国への侵攻などを行った場合、度合いに応じて騎士位の剥奪または処刑が下される。
◆ 紅星騎士(こうせいきし)
宵闇騎士団の中でも、特に功績・実力・忠誠を認められた者に授けられる高位称号。 叙任には宵闇元帥と戒律院による厳格な審査が課され、戦闘能力だけでなく、教義への理解、精神の強靱さ、密儀に耐える素質などが求められる。 多くは長年の奉仕を経て選ばれるが、優れた資質を示した者であれば若くして叙任されることもある。 紅星騎士は宵闇騎士達を指揮する権限を持ち、幹部の護衛、重要拠点の守護やその他危険度の高い中枢任務を担う。
◆無星局(むせいきょく)
無星局長(作成不可)が率いる裏工作・諜報担当の隠密組織。 「影使(えいし)」と呼ばれる諜報員たちが所属し、各地に潜伏して情報収集・操作を行う。 秘匿性が極めて高く、その活動は同じ教団内ですら知る者が限られている。
◆巡礼者(じゅんれいしゃ)
夜辰教団における巡礼者とは、 表向きは星教会の信徒として聖地や廃教会を訪ね歩きながら密かにアヴァルタルへの祈りを捧げる者を指す。 彼らは星の導きを装い、真なる星アヴァルタルの声を求めて旅に出る。 表では巡礼を装い、裏では密儀の伝達や信徒の連絡を担うこともある。 これは教団が定める公式の位階や役職ではなく、信仰に深く魅入られた者が自発的に行う献身の形であり、 その旅路の終わりを知る者はほとんどいない。
■祈りの姿勢
簡易的な祈り
動作: 胸の前で「星を逆から切る」ように手を動かし、そのまま心臓に手をあてて一礼する。
意味: 星の理を反転させ、アヴァルタルの加護を願う。
場面: 日常の祈り、密やかな感謝や誓いなど、短く静かに想いを示すときに用いられる。
特徴: 立ったまま行える略式の祈りであり、外部の目を避けつつ信仰を示す際に適している。
儀式的な祈り
動作: 胸の前で逆星を切り、心臓に手をあてたのち、膝をつき、深く頭を垂れる。
意味: 星々の理を壊し、アヴァルタルの意志へ身を委ねる。 己の命をもって契約を示す。それは、絶対的な服従と献身の姿である。
場面: 夜辰の儀、血盟の誓約、葬送、神託の受領など、深い信仰と厳粛さを要する場面で行われる。
特徴: 身体全体で崇拝と服従を表す、正式かつ荘重な祈りの姿。
※星を逆から切る:
星教会の祈りと左右が反転する。
十字を切る所作も逆であり、まず右肩から左肩へ、次に左から斜め下へ線を切り、続けて右から斜め下へと動かす。
祈祷や従事の一切がこの左右反転の作法に従い、 星の秩序を逆転させて逆星を描く。
■注意すべき相手
星教会本家に所属する星教騎士である黒騎士は、夜辰教団の摘発・鎮圧を主務とする精鋭部隊である。
夜辰教団員を発見した場合、即時の拘束や制圧行動が帝国より容認されており、両者は敵対関係にある。
そのため、夜辰教団に属する者は、黒騎士との接触・交流に際して十分な注意が必要である。
■身分を偽る際の注意
夜辰教団は軽率に身分を明かせない立場であるからこそ、日常的に身分を偽る事があるかもしれない。
その際には、以下を確認する事。